若者はなぜ３年で辞めるのか？

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

私の同期は丁度バブルの最終期採用組みで、大学を出るくらいの年のころに、「今帰ってくれば、例えお前のような奴でもおいしい仕事にありつける」と、棒有名私立大学に在学している奴に言われました。奴は４年次に夏休み前に銀行に内定が決まって、ホテルに監禁されてたようで、丁度青田刈りとかが問題になっていた頃です。果たして彼は今どこで何をやっているのでしょうか？

彼に言われたこの言葉がどうしても納得いかなかったのですが、この本で全てすっきりした感じです。これまで私が感じていた何となく納得のいかない悶々としたものをとても面白い観点から見て、うまく整理して分かりやすく言葉にしてくれた本です。

特に最後の、「もちろん皆が皆レールを降りてアウトサイダーとして生きていけるわけではないだろう。だが考えてみれば、ソニーもホンダも、かつてそういったアウトサイダーたちが立ち上げた企業だ。」「明るい未来とは人から与えられるものではなく、自分の手で気づくものであるはずだ。」この部分に全て集約されていると思います。