バカの壁

バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

大人の見識から引きずられてつい読んでしまった本。

目からウロコと言うより、なるほど。と納得させられる部分が多かった。

「日本人は雑学の事を常識だと思ってる」

CO2問題を科学者の8割が炭酸ガスが原因だと言う事に対して、「あなたがそう考えるのが私は心配だ」

NHKの報道は本当に「公正・客観・中立」なのか?

と言った具合に、今ある観念がなぜ不変のものではないかと言う点を論じている事がとても勉強になった。

取りようによっては偏屈な考え方ではあるが、日本での価値観の変化や教育の質の低下によって思考回路が短絡的になっていることも事実。

同じ過ちを繰り返さないよう、日本人としてもう少し多角的に深く物事を考えられるようにせねばと思った。